【#3】 なんでそんな言い方するの?子どものネガティブな言葉選びの背景

思春期の子との関わり方

✔️ 本記事は「子育てのモヤモヤ」シリーズ本編②です。

「うざい」
「どうでもいい」
「めんどくさい」

最近の次男の口ぐせです。

会話のたびにネガティブな言葉が飛び出してきて、親としては正直、悲しくなったり、イライラしてしまうこともありました。

「もっと優しい言い方ができないの?」
「誰がそんな言葉遣ってるの?」

ついそう言いたくなってしまうのですが、指摘をすればするほど反発されて、結局は親子ゲンカに発展してしまう。

そんな経験、ありませんか?

ネガティブな言葉の奥にある「感情のくせ」

私は子供が小さいころから、「乱暴な言葉づかいは、人に不快を与えない言葉に直して教える」ことを心がけていました。かれこれ10年以上です。 でも、突然始まったネガティブな言葉の数々を、セルフコーチングの視点で見直してみたとき、単なる「口ぐせ」ではないものが見えてきたのです。

それは、「物事をどう受け取り、どう意味づけるか」のパターンでした。

つまり、「どうでもいい」は、
「傷つくのが怖いから最初から距離を取っている」という防御のメッセージかもしれないし、

「うざい」は、
「本当は寂しい」 「うまく言葉にできない不満」の裏返しかもしれない。

表に出てくる言葉がどんなに強くても、その奥にはもっと繊細な気持ちが隠れていることもある。 そう思ったとき、私は初めて「言葉を整えさせる」ことよりも、「気持ちを聴いてあげる」ことの大切さに気づいたのです。

親としての「言葉の選び方」が影響しているかもしれない

実は、私自身も神経質なところがあり、普段から「言い方」に敏感なところがあります。

「相手がどう感じるか」
「もっと思いやりのある表現にしてほしい」

そう思って、子どもにもよく注意していました。

でも今振り返れば、それは丁寧に話すことを教えていたというよりも、

「ネガティブな気持ちを見せるのはよくないこと」という無言のメッセージになっていたのかもしれません。

結果として、子どもは「本当の気持ちを素直に出せない」「出しても否定される」という思いを抱えていたのでは…私が気づかないうちに、彼はそう感じていたのではないかと思うようになりました。

ネガティブな言葉を責めず、翻訳する

それ以来、私は子どもが乱暴な言葉を使ったときに、すぐに叱らないように1…2とカウントダウンをし、深呼吸をして「まず心を整えて」から受け止めるようにしました。

「いま、そう言いたくなるくらい疲れてるのかもね」
「めんどくさいって、本当はどう感じてるのかな」

そんなふうに翻訳して受け止め、なるべくシンプルな「キャッチボール」としての言葉を返してみると、 不思議と少しずつ、息子の本当の気持ちがぽろりぽろりとこぼれるようになりました。

ネガティブな言葉は、ただの敵ではなく、「気づいてほしい」「わかってほしい」 というサインなのかもしれません。

今、戸惑っているあなたへ

ネガティブな言葉は、親の心にズシンと響きますよね。 思わずムッとしたり、「そんな言い方しないで」と言い返したくなることもあると思います。

でも、それをそのまま「悪いこと」と決めつけなくても大丈夫なのだと、今回の経験を通して思いました。

ネガティブな言葉の奥には、整理しきれない気持ち、不安、寂しさ、疲れ・・・ まだうまく表現できない「こころの叫び」が隠れていることもあります。

もし私たちが、子どもの言葉の表面だけを見て「ダメな言葉」とラベルを貼ってしまえば、 子どもは「本当の気持ちを出したら否定されるんだ」と感じ、ますます心を閉ざしてしまうかもしれません

だからこそ、一度だけでいいので、言葉の「奥」にある気持ちに意識を向けてみてください

言葉づかいを変えるには、「こう言いなさい」と教えるよりも前に、「あなたの気持ちはちゃんと受け止めているよ」という安心感が必要だと思うのです。

私たち親も、正解のない中でゆらぎながら子どもと向き合っています。 だからこそ、完璧でなくても、ただ、寄り添ってみようと思える気持ちがあれば、それだけで十分だと思うのです。

「今はただ、そばにいてわかってくれるだけでうれしい」

そんな子どもの心の声に気づけたら、それがきっと、親子の関係をつなぎ直す一番のギフトになるのだと思います。

 

【次回】本編記事③「特定の友達にしか心を開かない。でも、それは悪いことなのか?」