
他人には言えない心の中のモヤモヤした気持ち・・・書きだしてみることで、自分でも気づかなかった本音が見えてくることがあるんです。
「なんとなくモヤモヤするけど、理由がわからない…」
「つい感情的になってしまい、あとで自己嫌悪に」
「本当はどうしたいのか、自分でもよく分からない」
そんな時こそ、「感情日記」の出番です。
感情日記とは、その日感じたことや出来事、心の動きを言葉にして書き出すセルフケアの方法。
プロのコーチングでも取り入れられている、「書く」という行為を通じて自分自身を見つめ直す手法です。
この記事では、「感情日記でセルフコーチングをする方法」とその効果、自分を知り、自分らしい人生を選んでいくための書き方のコツを紹介します。
- 感情に振り回されて疲れている
- 自分の本音がわからなくなっている
- つい我慢してしまい、後から爆発しやすい
- 前向きに生きたいのに、頭の中がいつもごちゃごちゃ
- 自分と向き合う習慣をつくりたいあなたへ
感情を「書く」と、なぜ心がラクになるの?
感情日記とは、感じた気持ちや出来事を、言葉にして紙に書き出すシンプルな習慣です。
書くことを続けていると、少しずつ心に変化が生まれてきます。
自分の感情を、まるで「もう一人の自分」が見つめるように客観的にとらえられるようになったり、
頭の中に散らばっていたモヤモヤが、ゆっくりと整ってきたり…。
そしていつしか、「私、こうしたかったんだ」と本当に望んでいた気持ちに気づく瞬間がやってきます。
✓ 自分の感情を客観的に見られるようになる
✓ 頭の中のモヤモヤが整理される
✓ その日の自分を肯定的に受け止めやすくなる
✓ 本当に望んでいることに気づける
✓ 自分に優しくなれる(=自己肯定感が育つ)
「自分との対話」は、セルフコーチングの第一歩。
感情を言葉にすることで、心は少しずつ落ち着き、本当の自分が見えてきます。
つまり、「書くこと」はただの行為ではなく、自分自身と信頼関係を築くセルフケアの入り口なのです。
今日から始める「感情日記」の書き方ステップ
感情日記は、「何を書けばいいのかわからない…」という方にも始めやすい、シンプルで自由なセルフケアです。
書き方に正解はありませんが、4つのステップを意識することで、自分の感情をより深く理解し、気持ちを穏やかに整理することができます。
ここでは、はじめてでも取り組みやすい「感情日記の書き方」を、わかりやすくご紹介します。
Step 1|今日あった出来事を簡単に書く
感情を見つめるには、まず「どんな出来事があったのか」を客観的に書き出すことから始めます。
「上司に提案を否定されて、少し落ち込んだ」
「友達からLINEが来なくて、不安になった」
→ 事実を書くことで、感情と思考を切り分けられるようになります。これは「認知の分離」と呼ばれ、感情に飲み込まれずに冷静に自分を見つめる力を育てます。
Step 2|そのときの感情をそのまま書く
出来事のあとに浮かんだ感情を、無理に整えず、そのまま書き出してみましょう。
「こんなことで怒るなんて」と判断せず、まずは心に生まれた感情をあるがままに受け止めることが、自己理解の第一歩です。
「イライラした」「悔しかった」「悲しかった」「不安になった」など
→ なるべく具体的に、正直に。
→ 感情にラベルを貼らず、そのまま受け止めることは「マインドフルネス」の基本になります。今ここにある感情を否定せず言語化することで、自己理解と情緒の安定につながります。
ただ「そう感じたんだね」と、自分を受け止めてあげましょう。
Step 3|その感情の「背景」を問いかける
感じた気持ちの奥には、「大切にしたかったこと」や「本当はこうしてほしかった」という願いが隠れています。
自分にそっと問いかけてみることで、普段は気づきにくい本音に出会うことができます。
なぜ、そう感じたんだろう?
本当はどうしてほしかった?
どんな価値観や思いが関係していた?
→ 感情の裏には、叶えたかった欲求や守りたかった価値観があります。問いかけは、それらを明らかにする「自己洞察力」を高める鍵。無意識の思考パターンに気づく第一歩です。
Step 4|今の自分に必要な言葉をかける
最後は、自分自身に「優しい言葉」をかけてあげましょう。
誰かに言ってほしかったひと言を、自分の内側から贈ることで、心は少しずつ安心し、前を向く力を取り戻していきます。
「よく頑張ってたよ」
「不安になるのも当然だよね」
「大丈夫。私は私の味方でいる」
→ 脳は「かけられた言葉」を現実として受け取る性質があります。他人からではなく、自分自身からの肯定は「自己肯定感」の土台になります。あなたの声が、あなた自身を癒せる最も身近な力になるのです。
書き続けるコツ|感情日記を無理なく続けるために
感情日記は、ノートでもスマホでも、あなたが一番「心を開きやすいツール」を使えばOKです。
時間もたったの3分で十分。毎日完璧に書こうとするより、短くても気軽に書けることが習慣化のカギになります。書けない日があっても大丈夫。「今日は書けなかった」ではなく、「続けようと思えた私、えらい」と自分を認めてあげましょう。
これは誰かに見せるためのものではなく、あなた自身の心を整えるための時間です。飾らず、正直に、ありのままを綴ってください。
大切なのは、うまく書くことでも、毎日書くことでもなく、やさしく「自分との対話」を続けていくことなのです。
感情日記を続けると、こんな変化が起こります
感情日記を続けていくと、自分の気持ちに自然と敏感になり、無理をする前に「ちょっと疲れてるかも」と気づけるようになります。
不安や怒りといったネガティブな感情にも冷静に向き合えるようになり、「なぜそう感じたのか」が見えることで、感情に振り回されにくくなっていきます。
そうして少しずつ、自分が本当に望んでいることが明確になり、他人と比較して落ち込むことも減り、「私は私でいい」という「私軸」が育ち始めます。
日々の中で、小さな幸せや感謝にも気づけるようになり、心がじんわり満たされる瞬間が増えていくはずです。
書くことは、自分に「その感情でいいよ」「あなたはそのままで大丈夫」と伝えてあげる行為です。そうして心の深い部分から、自分を受け入れる力が育っていくのです。
まとめ|「書く」というセルフケアで、未来の自分とつながろう
毎日を忙しくこなすうちに、自分の本当の気持ちに気づかないまま過ごしてしまうことは、誰にでもあります。
感情日記は、「私は今、こう感じている」と自分の声に耳を傾ける小さな時間。頭の中を整理し、心の奥にある本音と出会うことで、気づかなかった自分の価値観や望みに触れることができます。
自分を深く知ることは、これからの選択をより自分らしいものにしていく力になります。
未来を変えるのは、特別な決意や劇的な出来事ではなく、日々のほんの少しの小さな対話の積み重ね。今日から、書くというやさしい習慣を通して、自分と、そしてこれからの人生とつながっていきましょう。

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