40代半ば。
子どもたちは中高生になり、あんなに手がかかっていた日々が、すこしずつ遠のいていくのを感じました。
ほんの数年前までは、毎日のように「お母さん、これどうする?」「今日のごはん何?」と呼ばれていたのに、中高生になると自立の時期と重なり、なんでも「自分で」できるようになっていて。
その姿がうれしい反面、「あれ? 私って今、何をしてるんだろう?」そんな気持ちが胸に浮かびました。
家族のために一生懸命だった時間が、ぽっかりと空いたとき。
心のどこかに、取り残されたような、孤独にも似た感覚があったのです。
生きづらさを感じるのは、あなたのせいじゃない
子どもの反抗期、自立、そして、年齢による体調の変化。
気づけば、気持ちが前向きになれなかったり、やる気が起きなかったり、喪失感のような心の穴を感じていたり、生きづらさを感じていたり・・・
「なんだか毎日がモヤモヤする」
そう感じたことは、ありませんか?
でも、それはあなた一人だけの変化ではなく、多くの女性がこの「時期」を通過しています。
そして、そんな気持ちの変化には、ちゃんと理由があるんです。
- 子育てがひと段落して「役割」が薄れたように感じる
- これまでの人生を振り返って、これからどう生きたいかを考える時期に来ている
- 更年期の入り口に立ち、心と体のバランスが不安定になりやすい
- 自分を後回しにしてきた年月が、静かに「疲れ」となって表れる
これらはすべて、人生のステージが変わるサインです。
心理学ではこうした状態を、「アイデンティティの再構築期」と呼びます。
つまり、あなたが新しい自分に出会おうとしている途中なのです。
心を軽くするために、私が実践してよかったこと
心がなんとなく安定していない、ちょっとしたことでも不安定になる自分を自覚したとき…
私自身も、このままだと精神的にバランスを崩してしまうかもしれないと思い、何かできることは無いか?
本やネットからヒントを貰い、無理なくできることから始めました。
1|小さな予定でも「自分のための予定」を入れる
最初にしたのは、「自分のためだけの時間」を作ること。
在宅で仕事をしているので、ひどい時な数日家にこもりっぱなし。。。
そんな私は、週に1度だけはと心に決め、落ち着くカフェで本を読むようにしました。
読書はもともと好きだったし、いろんな情報が絶え間なく流れ込んでくるスマホや、仕事など現実世界からは離れた場所に身を置きたかったからです。
たった1時間でも、「お母さん」や「妻」ではなく、「私自身」として存在する時間は、想像以上に心を潤してくれました。
2|朝の5分で気持ちを整える「ジャーナリング」
毎朝、ノートに気持ちを少しだけ書く習慣を始めました。
「なんだか不安」「今日はちょっと楽しみ」――何でもいいんです。
書き出すことで、心の中のもやもやが形になり、漠然とした不安が整理されていくのを感じました。
もちろん、忙しくて書き出すことが出来ない朝は、思い出したタイミングで良いよね、と自分を「許しながら」継続することで気持ちが整ってきました。
3|体を整えると、心も整ってくる
心と体はつながっています。
YouTubeで見つけた初心者向けのヨガ動画を、朝の10分だけやってみることからはじめました。
これも、出来ない日があってもOKとハードルを下げて。
もちろん「習慣化」することはとても大事だと思うので、ヨガ専用のXアカウントを作って、同じように頑張る仲間と励まし合ったりもしました。
ときどきは、現実世界のお友達と声をかけあったりして。。
ヨガのYouTubeチャンネルはたくさんあります。
参考までに、私が最初にお世話になったB-Flowさんのリンクを貼っておきます。
その日「自分の身体が求めているポーズ」を気分で選んだりもしましたが、私はこちら、
NEIGHBORFIT 「特に心身をリラックスさせるポーズ5つ」
- ハッピーベイビーのポーズ(アーナンダバラ・アーサナ)
- 魚のポーズ(マツヤ・アーサナ)
- ヤシの木のポーズ(ターダ・アーサナ)
- 胎児のポーズ(ピンダ・アーサナ)
- 針の穴のポーズ(スチランドラ・アーサナ)
NEIGHBORFITさんが紹介してくださっている 「特に心身をリラックスさせるポーズ5つ」
を、お気に入りの音楽を聴きながら、今でも毎日の日課にするようにしています。
最初は面倒に感じても、終わったあとは身体がスッキリ。
体を動かすことで、気分も自然と前向きになることを、継続したことであらためて実感しています。
4|未来の話ができる人と会う
メンタルが揺れる時期は特に「誰と過ごすか」はとっても重要です。
私は実生活でも仕事でも 「人の悩みを聴く」 機会が多いので、自分のエネルギーを大量に消費し、その日が終わる頃には自分の身体からSOSのサインが出ていることを自覚する日もあります。
そんなときもやっぱり、そういった場所からは離れ、趣味の時間に没頭したり、自分と同じものを求める波長の友達と話すようにしています。忙しくてタイミングが合わなかったり、会えなくても、今はSNSもあるし、お気に入りのYouTubeチャンネルやサイトがあればそれでも良いと思います。
実際に気の合う友人や、昔からの友人と実際に会って、これからやってみたいことや、興味のあることを話すと、家庭や子育ての話ではなく、「これからの私を語れる時間」が、自分の未来や可能性を思い出させてくれるのです。
そして私自身も、誰かにとってそんな存在になりたいと、相乗効果でまた前向きになれるのです。
5|小さなチャレンジをしてみる
ずっと気になっていたこと、やりたかったことはありませんか?
子育てに追われて、いつの間にか後回しになっていた「私のやりたいこと」
子どもが自立の時期に入ったのであればなおさら、「自分自身の為に」時間を使っても良いと思いませんか?
子どもの進学を考え、お金を遣うことをためらう人もいるかもしれませんが、今目の前でお母さんが生き生きと何かにチャレンジしている姿を子供たちに見せることは、お母さんが自己投資をする「金額以上の価値」があるのではないでしょうか。
ご自身の子育てを語ってくれた、60代の先輩ご夫婦の影響もあり、私はそう考えるようになりました。
オンラインで通信講座を申し込み、今年は資格取得に挑戦しています。
家のことがひと段落しつつある今だからこそできる、「自分への投資」。
新しいことを学ぶワクワク感に、心が久しぶりに弾み、やはりこれも前を向くパワーになると感じています。
まとめ|不安は、あなたひとりのものじゃない
同年代の友達と話したり、SNSやブログを見ていても、こうして私が感じていた「生きづらさ」や「空白感」は、決して私ひとりだけのものではなかったんだと思います。
多くの女性が、40代という節目の中で、自分の価値や生き方に改めて向き合っています。
そして、それは成長するため位通過する「ゆらぎ」の時期なんです。
それは、終わりではなく、これから始めるための時間。
誰もが通る道だなんて、思春期に通ずるものがありませんか?
「私はこれから、どう生きていきたい?」
その問いを大切にしながら、一歩ずつ、歩いていきましょう。
不安やモヤモヤを感じるのは、何かが間違っているからではなく、
あなたが「今までの自分」から「これからの自分」へと変わろうとしている証拠だから、焦らず、丁寧に、
そしてやさしく、自分の心と体の声に耳を傾けてあげて欲しいと思います。
あなたのペースで大丈夫。
私も、私のペースで歩いています。
それぞれの一歩が、必ず心を軽くしてくれると信じています。