【私は何者?と思ったときに】40代の「アイデンティティの再構築期」をやさしく乗り越えるセルフコーチング

生き方・価値観

子育てやこれまで大切にしてきた役割が少しずつ変化して「私の役割は終わったのかもしれない」そう思った方に向けて、今回の記事を書きました。

「自分の時間が少しできたはずなのに、なぜか心がぽっかり空いたような感覚がある」
「仕事を探そうと転職サイトを開いた瞬間、私は何ができるんだろう?と思ってしまった」

もしそんな風に感じることがあれば、それは「今までの役割の私」と「これからの私」との間に、揺らぎが生まれ始めたサインかもしれません。

この記事では「アイデンティティの再構築期」に立ち止まったとき、どう自分を見つめ直し、どんなふうに「私らしさ」を取り戻していけるのか──セルフコーチングの視点からやさしくご紹介します。

 

💡この記事はこんなあなたにおすすめ
  • 子どもが手を離れ、自分の存在意義が揺らいでいる
  • これからの働き方や生き方に迷っている
  • 「私は何者だろう」とふと立ち止まってしまう瞬間がある
  • 誰かの期待に応える人生から、自分のための人生へと切り替えたい
  • 自分を取り戻すきっかけを探している

「アイデンティティの再構築期」って、どういうこと?

「アイデンティティ」とは、自分は何者かという感覚のこと。
それは、職業・肩書き・性格・価値観・家族関係…
さまざまな要素が合わさってできあがる、“自分らしさ”の土台です。

40代に差し掛かると、
子育てが落ち着いたり、仕事や暮らしの環境が変わる、体や気持ちに変化が出てくる──
そんな節目のタイミングで、これまでの自分をいったん見直す時期が訪れます。

それが「アイデンティティの再構築期」です。

簡単に言えば、
「私はこれから、どんなふうに生きたいんだろう?」
「誰かのためじゃなく、自分のために選ぶ人生って、どんなものだろう?」
と、自分の軸をもう一度見つけ直すプロセスのことです。

これは不安になるような崩壊ではなく、
これからの自分にとって、より心地よく生きるための再設計。

多くの女性がこの時期に揺れながらも、自分を取り戻していきます。
だからこそ焦らなずに、一人じゃないということを、まずは知っておいてくださいね。

    

なぜ「アイデンティティの再構築期」が起こるのか?

役割が変わることで、自分の輪郭がぼやけるから

「母」「妻」「職場の一員」──40代女性は長く「誰かのための自分」を生きてきた人が多い時期です。
その役割が少しずつ終わりを迎えると、「私は誰?」という感覚が芽生えてきます。

ライフステージの変化とともに、問い直しが始まるから

子育ての終わり、更年期の兆し、親の介護、自分のキャリア…
内側と外側の変化が一度に押し寄せるこの時期は、「再定義のとき」。

このタイミングで感じるモヤモヤは、決してあなただけのものではありません。

 

私は何者?と立ち止まったあの瞬間

誰にでもふと、「私って、今どんな存在なんだろう」と立ち止まってしまう瞬間があると思います。

私自身も、ある時期にそんな感覚を強く抱いたことがありました。
それまで大切にしてきた役割が変わり始めたとき、自分の中にぽっかりと空白ができたように感じたのです。

何か始めようと思っても、
「私にはもう何ができるんだろう?」
そんな思いが胸につかえて、一歩が出ないまま時間だけが過ぎていきました。

でも、不安の中でも、セルフコーチングを通して、少しずつ思い出していったんです。

「私は、人と関わるのが好きだった」
「誰かの力になれることがうれしかった」
「本当は、もっと自由に学びたかった」

そういった私自身の記憶。

そうやって、少しずつ自分の好きを思い出しながら、新しい学びを始めてみました。
それがすぐに「何か」になるわけではなくても、今は「自分のために動けている」という実感があります

そして今、私は少しずつ「私自身」を取り戻している最中です。
この記事にたどり着いたあなたであれば、きっと、そんな時間が、これから始まっていくと思います。

  

自分軸を取り戻す:思考の再設計と小さな一歩

他人と比べなくていいんです。
「昔の自分はもっと頑張れてたのに…」と感じても、それは今のあなたを否定する理由にはなりません。

たとえば、

静かなカフェでコーヒーを飲む。
日記に気持ちを書く。
好きな言葉を集めてみる。

そんなふうに、1日ひとつ「自分がしたいこと」を選んでみてください。
それはほんの5分かもしれません。
でもその小さな選択が、少しずつ「私らしさ」を取り戻すきっかけになっていきます。

 

再構築期に効く、セルフコーチングの問い

「私らしさって、何だろう?」

再構築期にいると、ふとした瞬間にそんな問いが浮かんできます。
でも、その問いの答えを急ぐのではなく、「今の自分」が何を感じているのかに気づくことを大切にしてみてください。
その小さな気づきが、これからの自分をつくるヒントになりるからです。

たとえば、

「今の私は、何をやめたがっている?」
「どんなとき、自分を生きてると感じる?」
「他人の期待がなかったら、何をしてみたい?

そんな問いを立て、ノートに書いてみてください。
正解はいらないけれど、自分の内側と対話することが、「わたしってこういう人なんだ」と思い出すきっかけになっていくからです。

 

まとめ|アイデンティティの再構築期は、自分にやさしくなるチャンス

「私は誰なんだろう?」と迷う時間は、
実は、これからの私と出会うために必要な時間なのかもしれません。
そんな風に思えるだけでも、心が少し軽くなるはずです。

この時期は、自分を後回しにしてきた分、自分を優先していい時期。
だって私たち、ここまで本当に頑張ってきたんですから。

焦らず、ゆっくり生きていきませんか。
このモヤモヤを超えた先には、まだ出逢ったことのない、新しいあなたが待っているはずです。

 

あなたが最近、自分を「私らしい」と感じたのはどんなときですか?

SNSやコメント欄で、あなたの気持ちをシェアしてみてください。
あなたのその一言が、誰かの再出発のヒントになるかもしれません